花時を五人で歩く土手堤 オミ
今日の日は桜菜の花青い空
高遠の桜をここで見て居りぬ
短冊の桜の枝に揺れて居り
花冷えのギャラリーとして旧家あり
長堤に沿いし菜の花明かりかな アノ
連翹や塀に沿わせて咲かせおり
五霞町へ菜の花跨ぐハープ橋
花冷えや茶屋の一番煮こんにゃく
前景に菜の花明り桜土手
空よりもまばゆき花菜明りかな アヒ
憂ふこと急ぐこと無き日花菜道
土筆長け草にまぎれてしまひけり
村里の風荒き土手花の土手
花冷の身に接待の御薄かな
権現堂桜堤や風光る ヤミ
行きずりのひとと束の間野蒜摘む
菜の花や耳の薬師の寂びにけり
見下ろせる利根の流域鵯鳴けり
大小の太鼓を置きて花見かな
花冷や旧町名の右馬之助 トンボ
権現堂堤の桜ソースの香
花がひと集めて復興支援店
迷ひ子の放送ありて花三分
花冷や太鼓の響く腹の上